執筆者: クレシア編集部

くらしのヒント

ティッシュの空き箱を「資源」に変える。家庭でできる!身近な資源の簡単な出し方

# 時短 # 家事 # 資源循環 # 使い方の知恵 # リサイクル
捨てる前の習慣を見直し、ティッシュの空き箱を次の資源につなげる

空になったティッシュの箱を燃えるごみとして捨てる瞬間、「これって資源になるのかな?」とふと迷ったことはありませんか? こんな身近な紙ごみにも、実は、大きな可能性が秘められているとしたら……。
今回ご紹介するのは、毎日の暮らしがちょっと楽しくなる分別のアイデアや、資源ごみにまつわる素朴な疑問に対する答えです。

普段私たちが何気なく捨てている紙ごみは、姿を変えながら何度も新しい資源として生まれ変わるとても頼もしい存在です。
空き箱一つから広がる、驚きの資源循環のストーリー。未来へつなぐ小さなエコアクションを、私たちと一緒に始めてみませんか。

ティッシュの空き箱が変身? 「紙資源」それぞれの循環ルート

普段使っているティッシュの空き箱やトイレットペーパーの芯。つい「燃えるごみ」として捨ててしまいがちですが、実はどれも立派な「紙資源」です。正しく分別すれば、紙は何度も姿を変えて私たちの暮らしに戻ってきます。
では、家庭から出る紙資源がどんな旅路をたどって新しい形へと循環していくのか、そのルートを紐解いていきましょう。

ティッシュの空き箱、61.9%が燃えるごみになっている?

クレシアが実施したアンケート調査によると、少しもったいない現状が見えてきました。使い終わったティッシュの空き箱を「燃えるごみ」として捨てている人は、全体の61.9%。さらに、トイレットペーパーの芯では、71.3%の人が同じように処分していると回答しています。

ティシューの空き箱は「燃えるごみとして出す」が61.9%、「分別しリサイクルに出す」が36.5%。トイレットペーパーの芯は「燃えるごみとして出す」が71.3%、「分別しリサイクルに出す」が26.5%の円グラフ

本来なら、もう一度生まれ変わることができるはずの貴重な紙資源。それなのに多くが、そのまま焼却処分されてしまっているのです。その理由は「資源の循環について深く考えたことがなかった」「分別の仕方がよく分からない」といったことが原因かもしれません。でも、こうした流れを少しずつ変えていくことこそが、暮らしの中で今日から始められる一番身近なエコ活動になるはずです。

ティッシュの空き箱が「資源」として価値を持つ理由

そもそも、ティッシュの空き箱は構造自体がとてもエコ。覗いてみると、多くのティッシュ箱の裏側がグレーがかって見えますが、これは「コートボール」と呼ばれる紙で、表面には漂白パルプ、中面や裏面の層には新聞などの古紙が使われています。

つまり、ティッシュ箱はもともと古紙配合率が非常に高い環境に配慮した製品なのです。使い終わった後に「雑がみ」として正しく回収されれば、古紙再生工場で再びダンボールなどの紙製品へとスムーズに生まれ変わることができます。

「雑がみ」としてリサイクルされるティッシュの空き箱

ティッシュの空き箱やトイレットペーパーの芯は「ダンボール」などの材料へ

ところで、燃えるごみから救い出され、資源として回収されたティッシュの空き箱やトイレットペーパーの芯は、どのような製品に生まれ変わるのでしょうか。

古紙工場に運ばれた空き箱や芯は、水と混ぜて繊維状にほぐされたあと、再び紙として形成、加工されて、今度は暮らしを支える「ダンボール」などへと生まれ変わります。

ティッシュやトイレットペーパーは、クレシアの主要商品に使われている象徴的なアイテムだからこそ、責任を持って箱や芯を「回収対象」と位置づけ、社会全体の資源循環を推進するための啓発に力を入れています。あなたがたたんで資源に出した1箱が、めぐりめぐってダンボールに変わり、物流を支える。小さな循環の、大きな成果です。

牛乳パックは、新しいティッシュペーパーやトイレットペーパーに再生

一方で、同じ家庭から出る紙資源でも、全く異なるルートを歩むのが「飲料用紙パック(牛乳パックなど)」です。

牛乳パックには、多くの良質な針葉樹のバージンパルプが使われています。このパルプは繊維が長く均質で耐久性があるため、リサイクル後は私たちの肌に直接触れるティッシュペーパーやトイレットペーパーへと生まれ変わります。1,000mlの牛乳パック6枚で、なんとトイレットペーパー1個に再生されています。

リサイクル用に開き、重ねられた飲料用紙パックたち(牛乳パックなど)

実際に「スコッティ」や、「クレシアEF」は、こうした回収パックを原料の一部に使用した商品です。

このように、家庭から出る紙資源には、それぞれの特性を活かした最適な循環ルートが用意されています。身近な紙がどんな姿に変わるのかを知れば、分別作業も少し楽しく感じられるのではないでしょうか。

家庭でできる、紙資源の出し方のコツ

「紙のリサイクルが大切なのは分かったけれど、毎日の生活のなかでやっぱり分別するのは面倒だ……」という方も多いかもしれません。

しかし、実際には「つぶすだけ」「開くだけ」など、数分でできる非常にシンプルな作業ばかりです。ここでは、多くの人が迷いがちな、家庭での具体的な紙資源の出し方と簡単なコツをアイテム別にご紹介しましょう。

ティッシュの空き箱:開き方とフィルムの扱い

ティッシュの空き箱を資源として出す場合、ポイントは「空き箱を開く」ことと、「取り出し口についている透明なプラスチックフィルム」の扱い方です。フィルムは紙のリサイクルを妨げる「異物」になってしまうため、取り除きましょう。

  1. ミシン目に沿って広げる:両サイドのミシン目の半円部分を指で押して穴を開け、外側に広げます。
  1. 結合部分から箱を開く:紙と紙が貼り合わされたのりしろ部分を剥がして箱を開きます。
  1. フィルムを剥がす:箱の裏面から取り出し口のフィルムを剥がし取ります。

「フィルムがうまく取れない」などのお悩みを耳にしますが、実は、先にティッシュの空き箱を開くと、フィルムが剥がしやすくなります。

牛乳パック:キレイに資源化する3ステップ

「牛乳パック(飲料用紙パック)」は、中に水分や汚れが残っているとカビや臭いの原因になり、リサイクルができなくなってしまいます。だからこそ、資源として出すときは必ず以下の「3ステップ」を意識してください。

  1.  洗う:飲み終わったらすぐに、パックの中を水できれいにすすぎます。底の角に成分が残りやすいので、しっかりと流すのがポイントです。
  1. 開く:手でパックを1枚の平らな板状に開きます。注ぎ口の合わせ目からきれいに開けます。ギザギザになっていても問題ありません。
  1. 乾かす:開いたパックを、キッチンの水切りカゴや風通しの良い場所に干して、完全に乾燥させます。カビや匂いの発生を防ぐポイントです。

完全に乾いたら準備完了。何枚か重ねてまとめたら、地域の資源回収やスーパーの店頭などにある回収ボックスへ持っていきましょう。

トイレットペーパーの芯:驚くほど簡単に資源化

回収率が約27%に留まり、多くが燃えるごみに消えている「トイレットペーパーの芯」。実は、これほど手軽に資源化できる紙はほとんどありません。

トイレットペーパーの芯にはプラスチックフィルムも付いていなければ、中を洗う必要もありません。使い終わったら、手で開いて平らにするだけ。

小さな紙袋を用意して、芯をそこにポンと入れていくだけで、誰でもストレスなく資源として溜めていくことができます。

食品用ラップの空き箱:刃の取り外しと芯の分別マナー

  1. 刃を外す:箱についている金属やプラスチック製の「のこ刃」は、リサイクルを妨げる異物です。箱の端からペリペリと簡単に引き剥がせるものが多いので、必ず取り除きましょう。
    ※外した刃は、お住まいの自治体のルールに従って処分してください
  1. 箱をつぶす:刃を外したあとの外箱は、接着部分を開くなどして平らにつぶし、コンパクトにします。
  1. 芯も一緒に出す :残った頑丈な「芯」はつぶす必要はありません。そのままで立派な紙資源になりますので、一緒に資源(雑がみ)に出してください。

クレシアが行う「3つの取り組み」と「資源循環」

家庭での分別を後押しし、社会全体の資源循環を広げるために、クレシアでは独自の環境プロジェクトや地域との連携を進めています。日々の暮らしと地球の未来に真摯に寄り添いながら、みなさまが楽しく参加できる工夫が施された取り組みをご紹介します。

取り組み① Action for Smileキャンペーン

「Action for Smile キャンペーン」は、家庭でのリサイクルがもっと楽しくなる参加型キャンペーンです。対象となるティッシュの空き箱やトイレットペーパーの芯を集めて応募すると、うれしい賞品が当たります。

2025年のキャンペーンでは、ティッシュ箱が98,050箱、トイレットペーパーの芯が174,240本も集まり、総重量はなんと4.3トン!

クレシアのAction for Smileキャンペーン2025集まったディッシュの空き箱やトイレットペーパーの芯たち

集まった紙資源はすべてリサイクルされ、クレシア製品を運ぶためのダンボールへと生まれ変わりました。参加者からは「子どもたちにリサイクルの意味を伝えられた」といった嬉しい声も寄せられ、これまで見過ごされがちだった空き箱や芯が、実は大切な「資源」なのだと、たくさんの方に知っていただける大きな一歩となりました。

持続的な未来に向け2026年度も開催!

抽選で毎月30名様、合計300名様にサステナブルな賞品をプレゼント。

取り組み② 草加市×クレシアの挑戦! ティッシュの空き箱リサイクルの実証実験

クレシア「東京工場」がある埼玉県草加市とタッグを組んで、ティッシュの空き箱リサイクルの実証実験に取り組みました。

クレシアの調査によると、ティッシュの空き箱を資源としてリサイクルしている家庭はわずか36.5%。まだまだ「もったいない」状態が続いています。そこで、草加市内の5か所に専用の回収棚を設置し、「空き箱も立派な紙資源なんだ!」と市民のみなさまに知ってもらうためのリサイクル活動を呼びかけました。

企業と自治体が力を合わせ、これまで燃えるごみに出されていた空き箱をしっかり回収し、新たなダンボールなどの紙製品へ生まれ変わらせる。そんな素敵な資源の輪が、草加市から確実に広がっています。

草加市とクレシアの担当者の想いや取り組みのきっかけはこちらからご覧いただけます。

取り組み③ ゲーム感覚で集めよう!「#箱芯パックチャレンジ」

分別を「義務」ではなく「楽しい体験」に変えて、新しい習慣として根づかせたい。そんな想いから生まれたのが、鹿島アントラーズと共同で取り組む紙資源リサイクル企画「#箱芯パックチャレンジ」です。

メルカリスタジアムでは、試合日に「ティッシュの空き箱」「トイレットペーパーの芯」「飲料用紙パック」の回収を行っています。ご家庭で集めた紙資源を持参いただくことで、身近なリサイクル活動に参加できます。

また、不定期で開催するイベント時には、特設ブースでの回収にあわせて、オリジナルノートの配布や、選手のサイン入りグッズが当たる抽選企画などを実施しています。試合観戦とあわせて楽しく参加できるこうした取り組みを通じて、紙資源の回収をより身近に感じていただき、日常のリサイクル習慣につながるきっかけづくりを進めています。

あなたの分別が次の製品へ!暮らしに寄り添うクレシアの「資源バトン」

これまでにご紹介してきた様々な取り組みは、それぞれが資源循環の一端を担いながら、私たちの暮らしと繋がっています。
例えば、ご家庭でお馴染みの「スコッティ フラワーシリーズ」や、オフィスやホテル・飲食店などプロの現場で活躍する「クレシアEF」。これらの製品には、みなさまが分別してくださった飲料用紙パックなどの高品質な再生パルプが使用されています。

そして、その製品を使い終えた後に残るティッシュの空き箱やトイレットペーパーの芯は、再びリサイクルされることで、今度はクレシア製品を運ぶためのダンボールへと姿を変えます。
紙パックから製品へ、そして空き箱や芯からダンボールへ。この途切れないバトンリレーをみなさまと一緒に続けていくことこそが、クレシアが目指すこれからの資源循環のカタチです。

1箱250組入で、箱の取り換え回数が減らせる長持ちティシュー。クレシア製品:スコッティ ティシュー フラワーボックス 5箱パック
独自のふんわりキープ長巻製法によるやわらか長持ちロール。クレシア製品:スコッティ フラワーパック 3倍長持ち
独自の製法で、バージンパルプ同様のやわらかな肌ざわりを実現しながらも、環境に配慮した製品。クレシア製品:クレシアEF ハンドタオル ソフトタイプ200

目の前の1箱から始める、心地いいリサイクル習慣

私たちが日々何気なくごみ箱へと捨ててしまっているティッシュの空き箱やトイレットペーパーの芯。その一つひとつは、地球が時間をかけて育んでくれた豊かな森からの、大切な贈りものです。「自分1人が分別したところで変わらない」と思ってしまうかもしれません。でも、一人ひとりが「目の前の1箱」を燃えるごみから救い出すだけで、社会全体を動かす膨大な「未来の資源」へと繋がっていくのです。

紙のリサイクルは、特別な専門知識もお金も必要ありません。ティッシュの空き箱の取り出し口のフィルムを剥がす、使い終わったトイレットペーパーの芯を開いて平らにする、牛乳パックを洗って乾かす。日々の暮らしの中の、そんな小さなアクションの積み重ねが、企業の新しいものづくりを支え、確実に地球環境を守る大きな貢献へと結びついています。

ごみとして捨てる後ろめたい気持ちから、資源として送り出す心地よさへ。今日使い切るその1箱から、あなたもサステナブルなリサイクル習慣を始めてみませんか。

RECOMMEND

同じカテゴリーの記事

同じタグの記事

ABOUT CRECiA

クレシアについて

クレシアは、ティシューやトイレットロールをはじめとする衛生用品を通じて、生活者の毎日に寄り添ってきました。
手に取るたびに感じるやわらかさ、使い終わったあとに残る安心感。
その“当たり前”を支えるために、私たちは見えないところで手間を惜しまず、品質を確かめながら、60年以上、工夫と改善を積み重ねてきました。
家庭で使われる日用品はもちろん、工場・研究室・病院など高い水準が求められる現場にも、用途や環境に合わせた品質で応えています。
これからも、衛生環境の維持と拡大に向けて、日々の「ものづくり」を丁寧に続けていきます。