執筆者: クレシア編集部

はたらくを考える

#私のウェルビーイング 制度より「支え合い」。日本製紙クレシア流の“心地よい距離感”

# インタビュー # 働く人の声 # 人財 # キャリア # ウェルビーイング

クレシアが考えるウェルビーイング。それは、特別な制度を整えることだけではありません。誰かが大変なときは自然に手を差し伸べ、お互いの暮らしを尊重しあう。そんな日々の働き方の中にある「支え合い」の関係性が、一人ひとりの心地よさを支えています。

今回は、既にお子さんは高校生になる広報の増田さんと、現在2人の幼いお子さんを育てながらマーケティングの最前線で働く須永さんが対談。働く私と、暮らす私。そのどちらも大切にできる、クレシアらしい「心地よい働き方」を二人の対話から探ります。

増田 有美

日本製紙クレシア株式会社

総務部 部長代理

須永 佑子

日本製紙クレシア株式会社

マーケティング部 主任

先輩たちが紡いできた「暮らし」に寄り添うDNA

日々の暮らしに寄り添う商品を届けるクレシアにとって、従業員一人ひとりの「暮らし」もまた、何より大切にすべきもの。そんな想いがクレシアには根付いています。先輩から後輩へと自然に受け継がれてきたのは、お互いの生活を尊重し支え合える、温かな空気でした。

クレシアの「自分で選べる働き方」とは?

——最近、働き方改革やウェルビーイングをよく耳にしますが、クレシアではかなり前からこうした考え方が自然に浸透していたそうですね。

増田: 私が育児時短をいただいていた15年位前は、今のように在宅勤務やフレックスが整っていたわけではありません。私の場合は、30分遅く出社して30分早く帰る「時短勤務」を利用していました。

朝9時になったらデスクで仕事をしているのが当たり前だったあの頃。制度としての柔軟性は当時からありましたが、やはり自分だけ遅く来て早く帰ることに肩身の狭さを感じてしまうこともありました。周囲はきっとそんな風に思っていなかったはずですが、私自身が「仕事量だけは落としたくない」と、どこか気負って必死に働いていたんです。そのため、 子どもが急に熱を出すと保育園から呼び出され、早退する度に「いつもすみません!」って謝っていました。すると上司が「会社のために働いているのはもちろんだけど、あなたは社会を支える仕事をしているんだよ」と。

——社会を支える、とはスケールの大きな言葉ですね。

増田: 驚きました。「今、日本の少子化が問題になっている中で、仕事をしながら産んで育てるのは本当に大変なことなんだ。だから謝らなくていいんだよ」と言ってくれたんです。

自分の置かれている状況を丸ごと肯定してもらえた気がして、すごくありがたいなと思いました。私自身、そうやって周りに支えられて出産後も仕事を続けてこれたからこそ、今、さまざまなライフイベントに直面している人たちには、「無理をせず、自分らしい形でキャリアをつないでいってほしいな」って思うんです。だから後輩たちにはよく「まずは自分と、自分の暮らしを一番に考えてね」って伝えています。もし悩んでいる仲間がいたら、一番に寄り添いたい。笑顔にしたい。それが今の私の想いです。

——須永さんは小さな2人のお子さんを育てながら活躍されています。最初は時短勤務だったそうですね?

須永: はい、私も育児休業から復職後当初は時短勤務を選択していました。でも、実際に復職してみると、私の場合は仕事もしっかり取り組みたいという気持ちが強く、フルタイムに戻したほうが、結果的に仕事と家庭のバランスがとりやすいと感じたんです。

もちろん、いろいろな両立の仕方があって良いと思いますし、どれが正解ということもありません。ただ、私の場合、就業時間内はしっかり集中して、会社を出たらパッと家庭モードに切り替える。このリズムが自分には合っているようです。

こうした働き方ができているのは、決して私一人の力ではなく、周囲とコミュニケーションを取りながら、自然に調整しあえる環境があるからです。この「支え合い」の空気が、無理なく、でも前向きに仕事に向き合う力をくれています 。 

クレシアの働き方サポート(抜粋)

項目内容
フレックスタイム*標準労働時間帯 9:00~17:30
コアタイム   10:00~15:00
フレキシブルタイム 7:30~10:00 及び 15:00~19:00
在宅勤務*週2回まで
育児時間短時間勤務【対象】
小学校就学の始期に達するまでの子を養育する者
【制度内容】
本人が希望した場合、1日につき2時間10分以内の所定労働時間の短縮が可能
介護休業【対象家族】(1)配偶者(2)父母及び配偶者の父母(3)子(4)祖父母・兄弟姉妹・孫
【制度内容】
・対象家族1人につき、通算して93日までとし、3回を上限として分割取得が可能
・本人が希望した場合、1日につき1時間の所定労働時間の短縮が可能

*本社部門の例

入社16年目のリアルな1日。フレックスと在宅勤務で生み出すオンオフのメリハリをつけた働き

——須永さんの具体的な1日のスケジュールを教えていただけますか?

須永: 朝は戦場ですよ(笑)。7:20には子どもを保育園へ預けて、8:40には仕事を開始します。そこから17:10の退社時間までは、自分の中での「仕事スイッチ」が全開になる時間。限られた時間だからこそ、密度を濃くして進めることを大切にしています。

そのあとは急いで、お迎えに行って、帰宅したらすぐに夕飯づくり。子どもたちが騒ぐ中で、後片付けやお風呂……。まさに怒涛の時間です。ただ、この「平日だけは仕事も育児も家事も自分なりに決めたところまでやりきること。そうやって一日一日をちゃんと終えられること」がきっと私にとっての心地よさ、ウェルビーイングなんだと思います。

——ご自身のライフスタイルに合わせて、柔軟に働ける環境があるのですね。

須永: はい。フレックスタイムや在宅勤務を併用しながら、その日の予定に合わせて自分自身でスケジュールを調整しています。たとえば、お迎えを優先したい日は在宅勤務など、場所や時間に縛られすぎないことで、仕事にもより前向きな気持ちで向き合えていると感じます。

また、今の上司も子育て中のパパで、夕方のお迎えを担当されていたりするんです。お互いの生活背景を尊重し合える空気があるのは、とても心強いですね。こうした「支え合い」の文化があるからこそ、一人ひとりの多様なライフイベントの経験を、一つの視点(強み)として仕事に還元できているのだと思います。

「たまに会う親戚」のような、心地よい距離感

クレシアの人間関係は、近すぎず遠すぎない「たまに会う親戚」のような温度感。程よい距離を保ちながらも、何かあった時には自然と気にかけてくれる。そんな適度な距離感があるからこそ、自分らしくいられる安心感が生まれています。

人生の先輩たちが培ってきた「支え合い」の精神

——お互いをリスペクトし、個人の裁量に任せる自由は、クレシアならではですね。

須永: そうですね。お互いのライフスタイルを尊重し合えている感じがします。お休みや在宅勤務も部署ごとに異なるところもありますが、なるべく個人の希望が通るよう配慮されていると感じます。周囲も自然に多様性を受け入れている雰囲気が、心理的な安心感に繋がっています。

——お二人とも部署は違えど包容力のある職場というのが伝わりますね。

増田: クレシアの人間関係って、私はよく「たまに会う親戚」みたいだね、って言っているんです。

毎日べったりと一緒にいるわけではないけれど、たまに顔を合わせれば「元気にしてる?」「下の子、もう2歳になったんだって?」と自然に会話が弾む。近すぎず、遠すぎない。でも何かあった時には、自分のことのように気にかけてくれる。そんな適度な温度感があるんです。

須永: 過干渉じゃないけれど、その「気にかけてくれている」という安心感はありますね。

——お互いを尊重しつつ、いざという時は支え合える。この「近すぎず遠すぎない、親戚のような関係性」こそが、クレシアにおけるウェルビーイングの土台なのかもしれませんね。

洗面台を無意識に拭く習慣が象徴する、クレシアらしい「整える」文化

——その「気遣い」の精神は、オフィスのお手洗いなどの共有スペースにも現れているそうですね。

須永: 実は、自分たちでは当たり前のことすぎて……。社外の方に言われて初めて「これってクレシアの癖なんだ!」と気づきました。言われてみれば、私たちは手を洗ったらペーパーハンドタオルで洗面台の周りを拭いてキレイにするのが習慣になっています。自社商品への愛着もありますが、「次に使う人が気持ちいいように」という気遣いが、みんなの無意識のルールになっているんだと思います。

増田: 本当に、誰に言われるでもなく、トイレの洗面台を拭くのが習慣になっていましたね。私たちは衛生用品を扱う会社ですから、身の回りを清潔に保つという意識が染み付いているのかもしれません。でもそれ以上に、「場を整える」ことが自分たちの心地よさにも繋がることを、みんなが無意識に知っているんだと思います。

経験が「強み」に変わる。ライフイベントを経て広がる視点とキャリアの展望

ライフイベントによる暮らしの変化は、仕事の幅を広げる新しい「視点」を届けてくれるはず。一人の生活者としての実感が、商品への愛着や新しいアイデアに繋がり、結果として仕事のやりがいも深まっていく。そんな生活と仕事が地続きにある働き方の中に、クレシアらしいウェルビーイングのヒントが隠れているようです。

生活の変化があったからこそ見える景色やポジティブな変化

——私生活での変化が、仕事に良い影響を与えていると感じることはありますか?

須永:そうですね。私、一人暮らしをしていた頃は毎日料理をしなかったので、キッチンタオルは、箱入りのタイプで75組入りの「スコッティ キッチンタオルボックス」がマグネットバーくっつくんも使えて1番便利だと思い愛用していました。

それが、毎日料理をする生活になった今は断然、ロールタイプの「3倍長持ち」派です。使う頻度が劇的に増えたからこそ、「長く使える」「取り替えの手間が省ける」ことのありがたみが、痛いほどわかる。この「一人のユーザーとしての切実な実感」はマーケティングの仕事でも生きています。

イベントで登壇したときに「私はこんな使い方しています!」というリアルなところをお伝えすることで、多くの方に共感いただけました。それって、以前の私ではなく、子育てしている今の私だからできること。まさにライフイベントの自分らしい経験がキャリアにプラスになっています。

——経験から得た「自分らしさ」が活かせてるステキなエピソードですね!増田さんはいかがでしょうか。

増田:タスクが同時進行で動いている中で、私は常に「納期」を意識して動いています。一番大きく変わったのは「自分一人で仕事を抱え込まないこと」。

テレビや雑誌などの媒体にクレシア商品をご紹介いただくことひとつをとっても、各商品の担当者など、多くの方の協力が欠かせません。だからこそ、万が一自分が急に不在になっても業務を滞らせないよう、誰が見てもわかる進め方を徹底するようになりました。

上司への報告のタイミングを工夫するなど、限られた時間でいかに密度濃く進めるか。この「効率」の追求は、子育てと仕事を両立してきたことで、磨きがかかった気がします。また、支えてくれる周囲の方々への感謝は常に伝えるように心がけています。

一人ひとりの歩みが、いつの間にか誰かの指針になる

——お二人がこれまで受け取ってきた「支え合いのバトン」を、これからはどう繋いでいきたいですか?

増田: 私は、自分が経験してきた子育てのことはもちろん、これからは「介護」のサポートについても考えていきたいですね。

子育てにはある程度の「ゴール」が見えますが、介護にはそれがありません。何から始めたらいいのか、誰に相談すればいいのか分からず、一人で抱え込んでしまう人も多いと思うんです。だからこそ、それぞれの介護経験を気軽に共有し合えるような、そんな空気や仕組みをつくっていきたい。どんなライフイベントに直面しても、みんなが笑顔でいられる場所にしたいですね。

須永:私が若手の頃、 同じ部署に増田さんがいらっしゃって。当時はまさに増田さんが子育ての真っ最中でしたよね。

当時の私には、増田さんはご自身の生活と仕事をしっかりと両立されていて、周囲とのコミュニケーションをとりながら働いている姿がとても印象的でした。「自分らしいリズム」で働き続けることが、この会社ではごく自然なことなんだと、背中で教えてもらった気がします。

増田:そんな風に見ていてくれたんですね……。当時はまさに子育て真っ最中で、自分では余裕がないと思っていたけれど。 

——まだご自身に大きな変化が訪れる前から、その姿がひとつの指針になっていたのですね。

須永: そうなんです。増田さんがいたからこそ、ライフイベントによって何かを諦めるのではなく、今の自分に最適な形を探せばいいんだと思えました。

増田さんが自分らしく働く姿を見せてくれたことで、私の心が軽くなったように、今度は私の姿やキャリアが誰かのヒントになれば嬉しいなと思っています。

受け取ったバトンを次世代へ。私たちが描くこれからのウェルビーイング

先輩から受け取った「支え合い」のバトンを、次は自分たちが新しい世代へとつないでいく。

育児や介護など、人生にはさまざまな変化が訪れますが、どんな時も「支え合い」と言い合える空気をつくっていくこと。暮らしと仕事、そのどちらも大切にする姿勢を次の世代へとつないでいく先に、クレシアが描くこれからのウェルビーイングの形があります。

——最後に、お二人にとっての「働くうえでのウェルビーイング」を一言で教えてください。

増田さん:携わった人を笑顔にすること 「自分が笑顔でいることで、周りの人も笑顔にする。15年前に上司から受け取った温かなバトンを、これからも笑顔で次の世代に繋いでいきたいです」

須永さん:仕事も家庭も、どっちもちゃんとしたい 「就業時間は、プロとしてしっかり仕事に向き合う。家庭では、ママとして全力。どっちも大切にしたいからこそ、柔軟な働き方を味方につけて、私らしく進み続けたいと思います」

今回お話を伺って強く感じたのは、クレシアが大切にしている「ウェルビーイング」の正体は、一人ひとりの多様な生き方を尊重し、支え合うことにあるのだということです。

それぞれの人生で積み重ねてきた「リアルな経験」を、会社が「その人ならではの強み」として尊重する。そんな文化がここにはあります。日々の暮らしに寄り添う商品を届けるクレシアだからこそ、生活者としての視点や、人生のさまざまな局面から生まれるリアルな気づきが、そのまま仕事への貴重なアイデアになる。そのしなやかな姿勢こそが、クレシアという会社の何よりの魅力であり、強みなのだと感じました。

豊かな暮らしと、やりがいのある仕事。そのどちらかを選ぶのではなく、両方を「&」で結び、お互いに高め合っていく。そこに流れているのは、「支え合いの精神」と表現される、温かな支え合いの文化です。生活に根ざした商品を通じて人々の毎日を支えるクレシアの姿勢は、そこで働く人たちの働き方にも、自然と息づいているようでした。

※所属は取材当時のものとなります。

ABOUT CRECiA

クレシアについて

クレシアは、ティシューやトイレットロールをはじめとする衛生用品を通じて、生活者の毎日に寄り添ってきました。
手に取るたびに感じるやわらかさ、使い終わったあとに残る安心感。
その“当たり前”を支えるために、私たちは見えないところで手間を惜しまず、品質を確かめながら、60年以上、工夫と改善を積み重ねてきました。
家庭で使われる日用品はもちろん、工場・研究室・病院など高い水準が求められる現場にも、用途や環境に合わせた品質で応えています。
これからも、衛生環境の維持と拡大に向けて、日々の「ものづくり」を丁寧に続けていきます。